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【満田研究室ブログ】

佛教大学社会学部満田久義研究室通信

ベトナムの農業農村開発に関する国際フォーラム

【師走、疲れました!】

気が付けば、もう師走です。満田ゼミ卒業生諸君、現役諸君、元気ですか、ご無沙汰です。

11月9・10日に開催されたベトナム政府と国連ベトナム主催の国際フォーラムに招待され、当日、ベトナムの「新農業・農村開発政策」に関して「日本の経験とベトナムへの教訓」について発言しました。その内容について論文報告をしてほしいとの依頼がありました。締切は2週間でした。キツイ!

帰国の次の日から講義や会議などが重なり、19日の週末から徹夜仕事スタート。途中でインドネシアのマルク州政府から調査許可が出たので、急遽「調査実施計画」の骨子作成で中断。やっと、やっと、論文が完成したのが12月1日。ローマにあるFAO本部の研究者の方に校正、編集してもらい、締切日にギリギリ間に合いました。

ベトナムは、「改革開放」に向けて大きな転換期を迎えています。世界の工場としての立場を着々と確立。海外投資も盛んです。都市化や工業化といった近代化が、ベトナム農村に重大な影響を及ぼすことは確実です。しかし、グローバル化した21世紀のベトナムが経験するだろう近代化の内実も、その近代化が農村社会を変貌させるプロセスも、日本が高度成長期に経験した「過疎・過密問題」とは大きく異なる。ベトナムの「新農業農村開発政策10年計画」(2010-2020)では、どの国も解決方法を展望しえない挑戦が待ち構えている。

①経済のグローバル化、②SNSやソーシャルメディアによるグローバル消費文化の浸透、③国際的な支援や海外投資による外部コントロール、そして何よりも、④地球温暖化や低炭素社会の構築という地球生態系の環境的制約は決定的だろう。

ベトナムの農業農村開発政策は、国内要因だけでなく、むしろグローバルな要因を強く意識したものでなければならず、しかも「社会主義体制での市場原理」という国家資本主義? この難解な社会システムを制御する必要もある。社会実験は非常に難しいだろうと想像がつく。

私の国際フォーラムでの発言は、この点を指摘したのです。

2ベトナム国際フォーラム
私の隣が国連代表、世銀代表、国連機関代表などなど。国際経験豊かな方々の発言が相次ぎました。
ベトナム国際フォーラム1
各国からの来賓(フランス・韓国・マレーシア・NGOなどなど)
ベトナム国際フォーラム3
日本の経験を生かし、21世紀のベトナム農民のためになればと発言をする。

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論文の要約を興味があれば一読するとよい。
col-RS-Figure 2 Push Pull theory縮小
先進国であれ、途上国であれ、近代化が進むと農村人口は減少し、地域解体が始まり、人間疎外が進行するプロセス。人々が希望や自信やプライドを喪失すると地域開発の大きな障害となる。
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  1. 2011/12/06(火) 22:22:30|
  2. ベトナム新農業・農村開発10か年計画

【帰国報告】ベトナムハノイでの農業・農村開発に関する国際フォーラム

【帰国報告】
ベトナムハノイでの農業・農村開発に関する国際フォーラムで議論


ベトナム政府農業農村開発省主催、国連ベトナム共催による「農業農村開発に関する国際フォーラム」が首都ハノイで開催され、招聘されました。同フォーラムでは、カオ農業農村開発大臣が、2010年からスタートする「新農業農村開発10か年計画」と具体的な国家目標指針を確立するための説明と審議を自ら主導し、ベトナム全国の担当代表者が一堂に会し相互議論を進めました。ベトナム国家戦略の最前線に参画するという、このうえのない機会を得ました。
これからベトナムの新農業農村開発政策を解説します。
ハノイ国際フォーラム1
ベトナム全州の開発担当者が一堂に会し、国家戦略目標について議論。初日はテレビカメラの数と廊下で繰り広げられるインタビューの多さに圧倒される。
ハノイ国際フォーラム3
カオ農業農村開発大臣。シャープな改革開放のリーダーとの印象。
ハノイ国際フォーラム2
日本の高度成長期の農村開発の経験を語る。

緊張の2日間のハノイ会議が終了したのち、中国国境近くのラオカイに夜行列車。そこからバスでサパに向かい、さらに3時間のトレッキングで山岳地帯の少数民族の村々を訪問。昨日の早朝、サパ山岳ミニバス(小一時間で50円)に飛び乗り、ラオカイから急行列車(10時間で1000円)でハノイ中央駅。さらにハノイ国際空港へ飛ばして、深夜発のベトナム航空に搭乗。5時間で関空。30分の誤差も許されない行程でした。

さすがに疲労困憊。今夜は睡眠を取ります。

明日の3回生ゼミは、4回生の「就活の実践報告」を予定通り行います。5号館4F情報教室に参集

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  1. 2011/11/14(月) 18:23:49|
  2. ベトナム新農業・農村開発10か年計画

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プロフィール

佛教大学社会学部満田研究室

Author:佛教大学社会学部満田研究室
【本ブログの休止と新ブログ『マラリア通信(仮称)』のお知らせ】
満田研究室ブログは、2009年満田教授の海外研修の時、満田ゼミ生との情報交流のために開設された海外通信ブログ。インドネシアのマラリア制圧に関する情報からエコツアー、原発、感染症パンデミックなどのホットな話題をブログ形式でお送りしてきました。
満田教授は、2009年4月から半年間のドイツ・オスナブリュック大学日本研究所とイ ンドネシア国立マタラム大学医学部での海外研修から帰国。さらに10月から3月までの京都大学大学院経済学研究科での研究員生活を終え、2010年4月からは佛教大学社会学部公共政策学科教授に復職しました。
2011年からはマラリア制圧のために、セレベス、パプア、アロール島などでマラリア医療支援活動を継続。また、エクアドルのアマゾンジャングルにある世界で最も生物多様性が高いヤスニ国立公園の自然保護活動や、ベトナム政府および国連機関とのベトナム農村での持続可能な観光に関する共同研究も実施しました。
2013年12月からセレベス島北端のバンカ島で中国企業による鉄鉱石開発からジュゴンを守る国際NPO[ジュゴン環太平洋ネットワーク]の創設準備。沖縄辺野古沖のジュゴンに関する基本情報を収集し、ジュゴン保護に関する研究を実施しました。
2019年3月、佛教大学社会学部を定年退職(同大学名誉教授)。 9月からインドネシア国立マタラム大学医学部客員教授として、ロンボク島でのマラリア撲滅のための社会貢献活動に尽力する予定です。

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