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【満田研究室ブログ】

佛教大学社会学部満田久義研究室通信

【調査捕鯨を再考する】

【調査捕鯨を再考する】

調査捕鯨
朝日新聞・日本経済新聞(1月12日)など各紙によると、

 【ワシントン=川合智之】米国とオーストラリア、ニュージーランド、オランダ政府は11日、日本の調査捕鯨などを非難する共同声明を発表した。日本は昨年12月、国際捕鯨委員会(IWC)の決議に反して南極海の調査捕鯨を2年ぶりに再開すると表明しており、米豪などは「IWCの手続きを尊重することを日本に要請する」とした。

 声明では、鯨を殺さなくても「鯨の管理や維持に必要な全情報が入手できるのは科学的に明らかだ」と述べ、日本の姿勢は不適切だと指摘した。一方、反捕鯨団体が海上で激しい抗議活動を展開していることを踏まえ、船の体当たりなどで捕鯨を妨害する行為に対し「危険で無謀な違法行為を非難する」と強調した。

 日本の調査捕鯨については、国際司法裁判所(ICJ)が2014年3月に「科学調査目的とはいえない」と中止を命令。IWCは同年9月、16年の総会で審議するまで調査捕鯨を再開しないよう求める決議を採択した。

 一方、日本政府は同決議には拘束力はないとして15年12月に調査捕鯨再開を表明し、調査船が出航した。

【ワシントン時事】米、オーストラリア、ニュージーランド、オランダの4カ国は11日、共同声明を出し、国際司法裁判所(ICJ)の捕鯨中止判決を尊重していないとして、日本を批判した。日本が調査捕鯨の再開方針を打ち出したことを受けた声明とみられる。
 声明は「日本は(判決に)適切な考慮を払う姿勢を十分示していない」と指摘。「殺害を伴わない方法でクジラの管理・保全に必要な全ての情報を入手可能であることは、科学的にも明白だ」と強調した。日本の調査船は昨年12月、下関港(山口県下関市)を出航している。 
 調査捕鯨をめぐっては、反捕鯨団体シー・シェパード(SS)が洋上で調査船を対象に激しい抗議活動を展開し、危険も指摘されてきた。声明はこうした状況を踏まえ、「要員の死傷や資産の損傷、海洋環境への打撃につながりかねない行為を非難する」として、自制を要請。さらに「違法行為には関連する国際・国内法に従って対処する用意がある」と警告した。(2016/01/12-09:00)

朝日新聞 (声)調査捕鯨再開は誰のためなのか。2015年12月10日

 作家 伊藤浩士(愛知県 59)
 南極海で調査捕鯨を行う調査船2隻が今月1日、山口県の下関港から出発しました。国際司法裁判所から南極海での調査捕鯨中止を命じられた後、1年8カ月ぶりの再開だそうです。
 費用は年約26億円で、肉などの売り上げは17億円を見込むといいますが、採算が合いません。「産業」としてとらえたら規模が小さいと思います。世界から批判を浴びてまで、やらなければならないとは思えません。誰のために調査捕鯨を続けるのでしょうか。
 日本には、捕鯨産業で生計を立てているわけでもないのに、鯨食は日本の伝統的な食文化と位置づけて「捕鯨をやめれば日本が外国の反捕鯨団体に負けたことになる。外国からの批判など一切受け付ける必要はない」と考える人たちがいるようです。
 鯨肉が大量に消費されたのは、戦後の一時期に過ぎないのですが、捕鯨継続が日本文化を守ると考えている人たちはそのことを認めません。私には、調査捕鯨が、一部の人たちの外国への対抗意識を満足させるためだと思えてなりません。再開を決めた政府の判断が正しいとは思えません。

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  1. 2016/01/15(金) 10:38:52|
  2. 海洋哺乳類との共生への道

【2015年 最も印象に残った注目ニュース】

【2015年 最も印象に残った注目ニュース】

『ベルーガクジラとオルカ保護に関するニュース』

9月28日、アトランタ市にあるジョージア水族館が、ロシアから18頭のベルーガクジラ(シロイルカ)を購入しようとしていたが、裁判所の命令によって禁止されました(1972 Marine Mammal Protection Actによる)。また10月には、カリフォルニア沿岸委員会(California Coastal Commission)は、サンディエゴ市の「シーワールド」が、新たに野生のオルカ(シャチ)を捕獲し飼育することを禁止しました。

世界最大の水族館「シーワールド」にとって、オルカショーは最大の呼び物。また、ベルーガクジラも人気物です。2013年に発表されたドキュメンタリー映画『ブラックフィッシュ(Black Fish)』以来、このテーマパーク「シーワールド」への批判は高まっており、来場者は大幅に減少。サンディエゴのシーワールドは、オルカショーを2017年に中止すると、発表した。
シーワールドのベルーガイルカ
狭い水槽の背景にある氷山らしきものは、偽の作り物?!ひどすぎる。
一日中通年、何の変化もない狭小な水槽で回遊するオルカ。高等動物はノイローゼになる。
一日中通年、何の変化もない狭小な水槽で回遊するオルカ。高等動物はノイローゼになる(満田撮影。シーワールド。2015/3/14)。

12月30日、「シーワールド」は、同委員会の決定に対して、カリフォルニア高裁に異議を申立てました。「カリフォルニア沿岸委員会の本来の権限は、海岸線や海洋の自然環境が構築物の建設などで、破壊されたり、汚染されることを防止するためのものであって、“海洋生物の保護や海洋鯨類の購入に関する直接的な権限”は有しない」との立場からです。

私事になるが、今年3月シーワールドを訪問した。オルカやベルーガクジラが狭小なタンクに監禁され、音に過敏な彼らに対しオルカショーでは爆音をかき鳴らし、観客がかれらの棲家である水槽を叩いていた。“動物虐待”としか思えなかった。

その後、カリフォルニア半島にある野生のコククジラの生息地、ユネスコ世界遺産「サンイグナシオ・ラグーン」で、野生のコククジラとふれあい、目を合わせ、“しょっぱいキスをする”の貴重な経験を得た。水族館のショーは所詮”まがい物”に過ぎないと断言できる。

上記の海洋生物に関するニュースは、海洋における「自然の権利」「動物福祉」をめぐる環境論争の歴史的転換点を象徴している。

「金儲けのために“他の動物を見世物にすること”は、人間としての倫理に反する。他の生命に対する尊厳をもたない人間は、他者からレスペクトされることはない。」
san_ignacio_2015-コク鯨にキッス
サンイグナシオ・ラグーンのコククジラ。黄色い帽子が私。
強大なクジラが我々に接近。目があった瞬間、塩っぽいキッス!
強大なクジラが我々に接近。目があった瞬間、塩っぽいキッス!
何頭ものクジラが近づき、キッス!!
(満田撮影。2015/3/19)

大海原での未知との遭遇!本物は感動が違う。母親コククジラが子クジラを我々に近づける。そして、去っていく。

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  1. 2015/12/31(木) 22:19:02|
  2. 海洋哺乳類との共生への道

【沖縄県知事、辺野古埋め立て承認取り消し着手】

沖縄県知事、辺野古承認取り消し着手。法廷闘争へ 

翁長知事が米軍基地移設予定地の沖縄県名護市辺野古の埋め立て承認を取り消す手続きに入った。

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  1. 2015/09/15(火) 10:18:34|
  2. 海洋哺乳類との共生への道

◆沖縄知事、辺野古埋め立て承認取り消しへ

各報道機関によると、
翁長沖縄知事が辺野古埋め立て承認取り消しを表明した。

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  1. 2015/09/14(月) 14:13:00|
  2. 海洋哺乳類との共生への道

【太地町クジラ追い込み漁解禁】

 【太地町クジラ追い込み漁解禁】
各報道によると、9月1日、和歌山県太地町のイルカ追い込み漁が解禁。3日早朝、悪天候で延期されていたが、太地いさな組合の漁船12隻が今シーズン初出漁。漁港近くでは、海外の反捕鯨団体の約20人が反対活動を繰り広げた。

今年も生体販売は150頭ぐらいを予定。大半は中国への輸出。総売り上げは2億円を超えると考えられるが、イルカの調教をする施設や運送代など多額の経費がかかる。20数軒の関係する漁師の実利益は如何ばかりか?
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  1. 2015/09/03(木) 14:01:52|
  2. 海洋哺乳類との共生への道
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プロフィール

佛教大学社会学部満田研究室

Author:佛教大学社会学部満田研究室
【本ブログの休止と新ブログ『マラリア通信(仮称)』のお知らせ】
満田研究室ブログは、2009年満田教授の海外研修の時、満田ゼミ生との情報交流のために開設された海外通信ブログ。インドネシアのマラリア制圧に関する情報からエコツアー、原発、感染症パンデミックなどのホットな話題をブログ形式でお送りしてきました。
満田教授は、2009年4月から半年間のドイツ・オスナブリュック大学日本研究所とイ ンドネシア国立マタラム大学医学部での海外研修から帰国。さらに10月から3月までの京都大学大学院経済学研究科での研究員生活を終え、2010年4月からは佛教大学社会学部公共政策学科教授に復職しました。
2011年からはマラリア制圧のために、セレベス、パプア、アロール島などでマラリア医療支援活動を継続。また、エクアドルのアマゾンジャングルにある世界で最も生物多様性が高いヤスニ国立公園の自然保護活動や、ベトナム政府および国連機関とのベトナム農村での持続可能な観光に関する共同研究も実施しました。
2013年12月からセレベス島北端のバンカ島で中国企業による鉄鉱石開発からジュゴンを守る国際NPO[ジュゴン環太平洋ネットワーク]の創設準備。沖縄辺野古沖のジュゴンに関する基本情報を収集し、ジュゴン保護に関する研究を実施しました。
2019年3月、佛教大学社会学部を定年退職(同大学名誉教授)。 9月からインドネシア国立マタラム大学医学部客員教授として、ロンボク島でのマラリア撲滅のための社会貢献活動に尽力する予定です。

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