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【満田研究室ブログ】

佛教大学社会学部満田久義研究室通信

【アチェの慟哭と哀惜:あれから5年、そして10年の聞き書き】

【アチェの慟哭と哀惜:あれから5年、そして10年。現地報告】

2004年12月26日、歴史的なスマトラ沖大地震とインド洋大津波が、スマトラ島のバンダアチェ市を襲った。16万人もの犠牲者と数万人の行方不明者をだし、バンダアチェ市内のすべての建物が瓦解し、そこに暮らしていた数十万もの生活も消失した。

震災直後の5月、満田は「アチェの子供たちを救う会」を京都市に創設し、海外医療支援活動を開始した。特にロンボク島で現地生産した『マラリア速断キット』を、インドネシア健康省を通じて被災地アチェに送り届けた。同年8月には、アチェ被災地現場を訪問し、被災者の窮状と支援活動の在り方を現地調査した。

2009年には被災から5年を経た現地アチェ周辺を再訪し、2004年にインタビューした同じ施設、同じ被災者を探し出し、5年間の被災地の変化と支援活動への要望を直接聞き書きした。

2014年の今夏、スマトラ沖地震の被災から10年を経た現場に再度踏み入れた。5年前にインタビューした同じ被災者を探し回った。10年間の彼らの思いを、肉声が聞きたかった。そして、「かれらとの約束を果たしたかった!」

我が子を津波に奪い取られた無念を、嗚咽とともに胸を掻き毟りながら、発露していた母親の言葉を、この10年間ひと時も忘れることはない。

「いちばんの恐怖は、津波ではない。誰からも見捨てられることだ!」

そして、理由を付け加えた。「被災から1か月経つと、軍隊や政府機関が撤退した。半年すると、国連機関や国際的NGOが撤収し始めた。1年を契機に、インドネシア関係機関や国内支援団体も徐々に減り始めた。復興庁等公的機関が設立され、目に見えて復興が軌道に乗り始めると、被災者一人一人は置き去りにされていった。」

「満田先生のように、被災から5年たっても日本からわざわざ一人一人の被災者を探し出し、診療所を訪ね歩き、被災地に支援物資を届ける人は他にはいない。」と言われた。

「10年たったら、必ず会いに来ますと確約した!」

そして今夏、約束を果たすべく、現地アチェを再訪した。これから、【アチェの慟哭と哀惜:あれから5年、そして10年。現地報告】シリーズを書き始めることにする。


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  1. 2014/09/28(日) 21:16:56|
  2. アチェの慟哭と哀惜、あれから10年

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プロフィール

佛教大学社会学部満田研究室

Author:佛教大学社会学部満田研究室
【本ブログの休止と新ブログ『マラリア通信(仮称)』のお知らせ】
満田研究室ブログは、2009年満田教授の海外研修の時、満田ゼミ生との情報交流のために開設された海外通信ブログ。インドネシアのマラリア制圧に関する情報からエコツアー、原発、感染症パンデミックなどのホットな話題をブログ形式でお送りしてきました。
満田教授は、2009年4月から半年間のドイツ・オスナブリュック大学日本研究所とイ ンドネシア国立マタラム大学医学部での海外研修から帰国。さらに10月から3月までの京都大学大学院経済学研究科での研究員生活を終え、2010年4月からは佛教大学社会学部公共政策学科教授に復職しました。
2011年からはマラリア制圧のために、セレベス、パプア、アロール島などでマラリア医療支援活動を継続。また、エクアドルのアマゾンジャングルにある世界で最も生物多様性が高いヤスニ国立公園の自然保護活動や、ベトナム政府および国連機関とのベトナム農村での持続可能な観光に関する共同研究も実施しました。
2013年12月からセレベス島北端のバンカ島で中国企業による鉄鉱石開発からジュゴンを守る国際NPO[ジュゴン環太平洋ネットワーク]の創設準備。沖縄辺野古沖のジュゴンに関する基本情報を収集し、ジュゴン保護に関する研究を実施しました。
2019年3月、佛教大学社会学部を定年退職(同大学名誉教授)。 9月からインドネシア国立マタラム大学医学部客員教授として、ロンボク島でのマラリア撲滅のための社会貢献活動に尽力する予定です。

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