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【満田研究室ブログ】

佛教大学社会学部満田久義研究室通信

最高に素晴らしいニュース

【祝 なでしこJAPAN W杯での初優勝】
日本を勇気づける快挙に乾杯!!!



やればできる・・・。
口に出し、十編唱え続ければ、夢は叶う。
Your dream has come true, if you have a dream!
素敵な言葉だ。


Malaria test kit
私たちのささやかな夢は、マラリアがない世界(Malaria Free Society)だ。


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  1. 2011/07/18(月) 08:56:30|
  2. 素晴らしいお知らせ

素晴らしいニュース(つづき)


【マラリア制圧の新たな挑戦:素晴らしいニュースの続き】

われわれ、マタラム大学医学部との共同研究チームは、2006年から5年間のマラリア制圧プログラムに参画し、2005年にマラリア・アウトブレイクが発生した東ロンボクを主な対象地域として社会疫学調査研究を実施してきた。われわれのマラリア制圧プログラムは、対象を2000人ぐらいの4地区で調査研究した。そして研究対象は限定的であるが、「マラリアによる死者ゼロ」という想定以上の成果があったことは新聞などで報道された。

今回、マラリア制圧の社会学的アプローチに関する3年間の科学研究費(2011~2013)が決定した。その対象地域をいかなる基準で選定するか、議論を深めた。①東ロンボクで対象地域を,村から地区、さらに広域地域にまで拡大する。 ②世帯単位ではなく、マラリア感染の最大の被害者である母子(小学生)を対象にマラリア読本を作成し、マラリア教育に特化する。③自然環境も文化・慣習・宗教など社会環境がまったく相違する辺境地域を比較する。などなどである。予算や時間的制限のほか、人間関係や文化理解の問題もある。

結論として、いずれの研究課題も面白そう・・・、興味深いので、①~③すべてにチャレンジして、成果の可能性の高いテーマを最終的には選択しようと考えている。

さて、ロンボク島はバリ島の東隣の大きな島である。車で1周するのに1日以上かかる。総人口は250万以上。私が目指すマラリア制圧の研究対象としてはあまりにも巨大すぎる。

そこで、インドネシア地図を広げた。ジャワ島やバリ島から順番に東へ目を追った(これまでに私は、インドネシア最西端のパラウェ島(Sabang)から北はフィリピン国境近くのSangihe島まで、希望した地域はほとんど訪問した)。

まずは、南の楽園としてよく知られるバリ島からスタート。東隣がロンボク島。その東がスンバワ島⇒コモドドラゴンで有名なコモド島+リンチャ島。1992年の大地震と津波でBabi島が壊滅したフローレス島、そして内戦があったティモール島などは、すでに足を運んだ。フローレス島の南にはスンバ島があるが、友人に言わせると、ほかの島と比べるとそれほど特徴はないと。ティモールの先にはあの巨大なパプア(イリアンジャヤ)島があるが、ここは一度,二度、足を踏み入れた。

調査対象選定にあたり、ティモール周辺の島々を検索し始めた。宗教+民族+慣習などなど社会学的要因の相違点を際立たせられる対象地域を目指した。そして、適当なサイズの島が目に付いた。昨年、ティモールでの社会疫学調査でお世話になった東ヌサ・トゥンガラ、クパンにあるUniversity of Nusa Cendana 医学部長のヘル教授から紹介されたアロール島とティモール島の北にあるウェタル(Wetar)島だ。

船上に勝手に上がってきたパプアの人々

イリアンジャヤの沖合で熟睡していたら、突然、見知らぬ人々が乗船してきた。恐怖で飛び起きたが、親近感が持てたので記念写真をカシャ!(彼ら先住民は無灯の小型ボートで荒波を超えてきたのだ)

++++続く++++

Wetar島は長さ130KMで、幅は45KMと細長い、面積は5,850 平方KM とかなり大きな島であるが、人口はわずか8,500人。人口密度は平方キロメートルあたり、わずか1.5人。集落はたったの24.グーグルの地図では、飛行場はなく、道路らしきものは見当たらない。

村と村を調査する方法は唯一、船=ヨットをホテル代わりにして、村々を訪問する手段しかないだろう。水上飛行機をチャーターすることも考えたが、値段と運べる人員を考えると無理。

チャーター船による調査方法とは、船長以下、コックから部屋の掃除係まで15名程度を雇用・同船し、いわゆる船上キャンプ生活をしながらのフィールド調査である。この調査手法は、マラリア感染防止の最善の方法でもある。マラリアの感染動物である「ハマダラカ」は、2KM以上飛翔できないし、風にまるで弱い。さらに夜間しか活動しないから、現地調査は早朝出発して集落に入り、日中活動し、夕方4時ごろ「ハマダラカ」の出勤時間を避けて、帰船すればよい。もちろん費用はかかるが、生命の安全のためにはベストを選択する必要がある。

私の最大の難敵は船酔いである。一度船酔いを体験すると恐怖心からより悲惨な船酔いとなる。(逆船酔いも嫌いだ)もともと、メニエル病持ちだから最悪。だから海況の事前調査は欠かせない。

早速Wetar島の海況を調べた。夏休みの7月8月は大荒れ!5月6月か9月10月が比較的安定する。言うまでもないが、マラリアアウトブレイクの可能性のある雨季(11月から3月)は最初から想定外。

ゼミ生諸君、この秋か、来年梅雨のころ、休講の予感が・・・する。覚えておくとよい!その時は、私はマタラム大学の医者を同行し、ドーロのないジャングルを突き抜け、村村を目指している。

**************
【素晴らしいニュース】6月6日
本日ムリヤント先生(インドネシア国立マタラム大学医学部長)から今年も、マラリア制圧プロジェクトへの招待メールが届きました。そのメールには、「2010-2011年の雨季には、われわれがマラリア制圧を目指している対象地域、東ロンボク島Kurowaru & Jerwaru& Swela地区のほか、スンバワ島Bungin島でも、マラリアアウトブレイクはまったく発生していない。すなわち、マラリア制圧はできている」との報告が・・・。

涙が出るぐらいうれしいニュースです。2006年から5年間、マラリアの村をめざし炎天下の山道を歩き、先住民語を操る村人とともに迷い悩み、各村に配置するマラリア専門員を多数雇用し、簡便で安価な「マラリア速断キット」を配布し続けた。今回のマラリア報告は、われわれの努力が少しは報われたことの例証と思える。”やればできるのだ!”

今年は、ティモール島の北に位置するアロール島(東ヌサトゥンガラ州)とウェタル(Wetar)島(マルク州)においてマラリア研究を予定している。RICH NATURE, but POOR PEOPLEの代表のような、マラリア制圧を目指す社会学者にとって興味深い島である。

東西ヌサトゥンガラ州の地図
(西端がロンボク島。東端の上部にアロール島とウェタル島がある)

東西 ヌサティンガラ州地図2

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  1. 2011/07/14(木) 23:48:30|
  2. 素晴らしいお知らせ
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プロフィール

佛教大学社会学部満田研究室

Author:佛教大学社会学部満田研究室
【本ブログの休止と新ブログ『マラリア通信(仮称)』のお知らせ】
満田研究室ブログは、2009年満田教授の海外研修の時、満田ゼミ生との情報交流のために開設された海外通信ブログ。インドネシアのマラリア制圧に関する情報からエコツアー、原発、感染症パンデミックなどのホットな話題をブログ形式でお送りしてきました。
満田教授は、2009年4月から半年間のドイツ・オスナブリュック大学日本研究所とイ ンドネシア国立マタラム大学医学部での海外研修から帰国。さらに10月から3月までの京都大学大学院経済学研究科での研究員生活を終え、2010年4月からは佛教大学社会学部公共政策学科教授に復職しました。
2011年からはマラリア制圧のために、セレベス、パプア、アロール島などでマラリア医療支援活動を継続。また、エクアドルのアマゾンジャングルにある世界で最も生物多様性が高いヤスニ国立公園の自然保護活動や、ベトナム政府および国連機関とのベトナム農村での持続可能な観光に関する共同研究も実施しました。
2013年12月からセレベス島北端のバンカ島で中国企業による鉄鉱石開発からジュゴンを守る国際NPO[ジュゴン環太平洋ネットワーク]の創設準備。沖縄辺野古沖のジュゴンに関する基本情報を収集し、ジュゴン保護に関する研究を実施しました。
2019年3月、佛教大学社会学部を定年退職(同大学名誉教授)。 9月からインドネシア国立マタラム大学医学部客員教授として、ロンボク島でのマラリア撲滅のための社会貢献活動に尽力する予定です。

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