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【満田研究室ブログ】

佛教大学社会学部満田久義研究室通信

【卒業生リレー通信】⑨

【卒業生リレー通信】⑨
中山裕美君からの伝言
「チャンスには前髪しかない」

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佛教大学の学園祭で、駆け出しの東方神起のコンサートを見たとき、「これはきっと来る」と衝撃を受けた。しかし、中山君の韓国交換留学生のチャンスの前髪が、「東方神起」だったとは全く知らなかった。彼女の推薦状は真面目な青年だとベタホメだったと記憶する。貪欲にチャンスを掴むとは、草食系男子学生にノウハウを教えてやってほしいものだ。中山君は、いつチャンスが来ても掴めるように準備を怠るな、と鼓舞する。

満田ゼミの言伝②「チャンスには前髪しかない。後ろ髪はないのだ」と。
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こんにちは。平成22年度満田ゼミ卒業生の中山裕美と申します。私は現在、関西に拠点を置くインテリア系の専門商社で働いています。これまでの先輩の卒業生リレー通信と比べられるかと思うと、私で良いのかと躊躇しましたが、私の大学生活や就活についてありのままに語ることで、ゼミ生の皆さんに少しでも前向きな気持ちを持ってもらえればと筆をとります。

韓国女子会!人情溢れる友人たちは喜怒哀楽分かりやすくて、素直で、おせっかいで…めったに会えないけど会うとパワーをもらえる友人たち(右から3番目が私)

私の大学4年間、実は5年間を振り返ると、一回生のときは「大学は本当につまらなかった」。高校時代は毎日部活に打ち込めたが、大学ではクラブやサークルに所属せず、漫然と講義とバイトの繰り返し。しかしある日突然、運命の出会いが退屈だった大学生活を一変しました。あの「東方神起」が、我が学園祭のイベントとしてコンサートをすると知ったのです。たまたまハングルの講義で一緒だった友人に誘われ、生の「東方神起」を見た瞬間、衝撃が全身を突き抜けた。興奮冷めやらぬ私は、彼らのDVDやCDにどっぷりと陶酔してしまった(笑)。

人生、偶然が偶然を呼んだのかもしれません。佛教大学の交換留学制度で韓国の大学へ学生を送り出していることを知りました。しかもいつも定員割れだと。ハングルの先生は韓国留学を是非!と薦めました。いろいろ悩みました。なにしろ、海外渡航経験ゼロ、講義のハングルすら無理などなど課題満載。思い悩んでも埒があかないなら、気持ちを切り替えて、「韓国語をマスターしたい!」との単純な動機だけで交換学生への応募を決めました。

決断してからは、韓国の留学生や韓国経験のある先輩と情報交換し、自主的な勉強会で韓国語と韓国事情を真剣に勉強しました。語学系は苦手だったのですが、新しい言語を習得できるようになると、楽しくてたまらず、自分でも上達したかなとちょっと自信がもてました。

2回生秋、選抜試験に難なく合格し、晴れてソウルの東國大学校へ交換留学生として派遣されました。ソウルでの生活は、勉強したはずの韓国語が通じなく、とくに大学での授業は全くついていけなかった。韓国の食べ物は、辛いものが苦手で馴染めなかった。一時は帰国したくなるほどの辛い思いもしましたが、それも一ヶ月もすれば、何とかなりました。

韓国の大学で一番驚きだったのが、学生たちの真摯な学習態度。本当に勉強熱心で、図書館の自習ゾーンはいつも満席。日語日文学科の学生はもちろん、そうでない学生も総じて語学が堪能で、日本語の日常会話ができる学生はたくさんいました。ですから、私のように自己紹介程度の語学力で交換留学生に選ばれるラッキーはありえないことなのでしょう。「本当に交換留学生?」と驚かれました。

語学堂の課外授業。アジア(特に中国!)のクラスメイトがほとんど。上達するにつれ意思疎通ができ、成長を実感。

実際に現地暮らしをすると、国民性の違いはもちろんありますが、一人ひとりの人間として正直な気持ちで接すれば、文化の違いや国家対立とは関係なく、互いに信頼し合える人間関係が作れると実感しました。韓国の人情は厚く、一度親しくなるとお節介な程よく尽くしてくれます。今では、韓国が元気をもらえる大切な第2の故郷となりました。

1年間の留学を終え帰国すると、同期の学生は就活の真っ只中。私は留学休学のため3回生に復学。同期の友人が就活で苦労したのを知っていたので準備万端、韓国語を活かせる仕事に就きたい、自宅通勤を最優先して関西で仕事をしたいと、就活に挑みました。

就活が本格化したのは年明けからで、2~3月は説明会や面接で予定はびっしり。午前中に説明会、終了後すぐに、エントリーシートや履歴書作成に時間を割り振っていた。履歴書は時間的余裕がある時に、丁寧に誤字脱字のないようにと心を配りました。説明会出席を重視しすぎて、補充候補のエントリーを怠ると行き詰るので、説明会に関する情報収集とエントリーに最善の努力をしました。

今は、最終選考まで進んだ企業の中から、社員百十数名のインテリア専門商社で営業事務として働いています。電話での受注、発注業務、パソコン作業の他、営業サポートの見積作成、物流業務として、お客様だけでなく、メーカー、営業、配送員とのやりとりもある。多くの方々と直接に関わりがある現在の仕事は、苦労も大変ですが、やりがいはある。

幸いにも、職場の先輩は分からないことやトラブルに巻き込まれても、一緒に対応を考えアドバイスをくれます。積極的に仕事に取り組めるし、人間関係に悩むことなく気持ちよく働くことができています。給料の多寡では計り知れない、居心地のいい会社だと思っています。

これまでの人生、大学生活を含めて、本当に良いチャンスや出会いに恵まれていたな、と実感します。偶然に幸運が重なり、出会うはずのなかった人との縁があり、多くの人から助けをもらいました。

就職し時間に追われる毎日ですが、大学生活を懐かしむと、「大学とは、時間をお金で買い、余裕のある時間で、自分で考え行動する力を養うモラトリアムだったな」と反省します。自分から行動しないと誰も何も与えてくれないで、時間だけが無為に過ぎていく怖さもある。

満田先生がよく「チャンスの神様には前髪しかない」とおっしゃっていた。留学も就活も同じ、本当にその通りです。情報収集のアンテナを張り巡らせれば、チャンスは必ず舞い込んでくるし、確実に掴むことができる。日々の鍛練を怠らない者のみが、チャンスを掴める。多くの一般人はチャンスが来てから、泥縄式に準備をする。しかし当然だが、「あとの祭り」。なぜならば、チャンスには掴むべき後ろ髪はないのです。

学生生活では、就活だけでなく、悩むこともたくさんあるでしょう。思い迷うなら、いっそ行動してみるのが良い、一番の解決策だと思います。十分な準備と現実的な行動すれば、何か結果がついてきます。失敗だって構わない。「失敗恐れて何も行動しない」よりも、「失敗で学ぶこと」の方が大切です。私自身、常にそう言い聞かせながら自分を鼓舞し、仕事に取り組んでいます。

みなさんのチャンスは今、この瞬間にも訪れるかもしれません。満田ゼミの仲間たちと切磋琢磨しながら、チャンスの前髪を目指し、悔いのない大学生活を送ってください。

山中君ホーチミン
佛大のベトナム人留学生を訪ねてホーチミンへ。彼らのおかげで本当のベトナムに密着でき大満喫。持つべきは友!世界に友人の輪が広がった学生生活でした。
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  1. 2012/02/28(火) 18:13:54|
  2. 卒業生通信

【世界水中遺産への誘い】

【世界海中遺産の旅シリーズ】①
キャプテン・バショウカジキとの出会い
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キャプテン・アンソニー
キャプテン「バショウカジキ」と私が名づけたCapt. Anthony Mendillo, Jr.は、環境問題に関心のある人々の間ではちょっと名の知れた存在だ。メキシコ湾にあるムヘーレス島でオペレートする、海の豪快な狩人(プレデター)、海中最速の「魚のフェラーリ」であるバショウカジキ専門の世界唯一のフィッシュガイド。彼が関わった撮影は、Discovery Channnel,BBCの『アース』、National Geographic(2008年9月号)など名だたる環境系メディアで取り上げられた。近年では、かれの9年間のキャリアを信頼し、バショウカジキツアー最盛期である2月3月は、欧米の海中カメラマンの予約で満杯である。

彼との出会いは偶然だった。あるとき、映画会社の方から記録映画『アース』のプロモーションをしていただけないかとの申し出があった。送られてきた未公開のサンプル版DVDを鑑賞して感動した。地球の美しさや生存競争の厳しさを叙事詩的に物語ることで、地球環境問題への意識を醸成する内容に心を奪われた。それだけではない。バショウカジキが群れを成しベイトボール(イワシの塊=捕食される餌の群れ)を追廻し、「最速最強のプレデター」の捕食するシーンに興奮した。このシーンを撮影したBBCのスタッフか、その協力者を探すことにした。そしてすぐにキャプテン・バショウカジキの所在を検索できた。

アンソニーの住むメキシコ湾のムヘーレス島は、メキシコ半島バハ・カリフォルニアのラパスのようなスポーツフィッシングの基地である。巨大豪華なフィッシング用ヨットが、数多く停留する同島ココビーチの波止場にアンソニーの愛艇、 Keen M+Lily M+Andrea Mも停泊する。

フィッシングの愛好家にとって、海面を飛び跳ねる巨大なカジキ、その中でも芭蕉(日本バナナ)の葉に似た背びれを豪快に広げるバショウカジキとの数時間にもおよぶファイトは、至上の醍醐味だそうだ。海洋生物を愛でるダイバーにとっても、バショウカジキはめったに遭遇しない羨望なターゲットだ。その理由は、バショウカジキが海中を時速100KMで泳ぐといわれる魚類最速の「魚のフェラーリ」だからである。それだけではない。高速水泳時には、背びれを背中の溝に完璧に畳み込み、捕食のために急旋回が必要な時に、その背びれを一気に拡張し、その抵抗を利用して獲物であるイワシなどを仕留める。その姿はまさに神々しさを感じる。

私は、かってパラオのぺリリューで悔しい思いをした。「満田先生、今あなたの背後をカジキが飛んでいきましたよ」振り返っても、その姿はなかった。時速100KのスピードでDEEP BLUEに消え去っていた。何としても「バショウカジキに会いたい」と誓った。

今回のアンソニー訪問の目的は、カジキではなかった。もうひとつの理由は、彼の故郷であるムヘーレス島での持続可能なツーリズム(エコツーリズムとか、Responsible Tourismを含めて)の可能性を最もよく知る人物にインタビューすることだった。そして、米国人の人気リゾートである対岸のカンクーンの喧騒としたマスツーリズムについても、率直に聞きたかった。

もちろん、鳥肌もののバショウカジキの捕食現場からの実況は、後日リポートします。
++++++++++++++++++続く

アース京都新聞縮小版

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  1. 2012/02/23(木) 07:09:18|
  2. 世界海中遺産の旅
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佛教大学社会学部満田研究室

Author:佛教大学社会学部満田研究室
【本ブログの休止と新ブログ『マラリア通信(仮称)』のお知らせ】
満田研究室ブログは、2009年満田教授の海外研修の時、満田ゼミ生との情報交流のために開設された海外通信ブログ。インドネシアのマラリア制圧に関する情報からエコツアー、原発、感染症パンデミックなどのホットな話題をブログ形式でお送りしてきました。
満田教授は、2009年4月から半年間のドイツ・オスナブリュック大学日本研究所とイ ンドネシア国立マタラム大学医学部での海外研修から帰国。さらに10月から3月までの京都大学大学院経済学研究科での研究員生活を終え、2010年4月からは佛教大学社会学部公共政策学科教授に復職しました。
2011年からはマラリア制圧のために、セレベス、パプア、アロール島などでマラリア医療支援活動を継続。また、エクアドルのアマゾンジャングルにある世界で最も生物多様性が高いヤスニ国立公園の自然保護活動や、ベトナム政府および国連機関とのベトナム農村での持続可能な観光に関する共同研究も実施しました。
2013年12月からセレベス島北端のバンカ島で中国企業による鉄鉱石開発からジュゴンを守る国際NPO[ジュゴン環太平洋ネットワーク]の創設準備。沖縄辺野古沖のジュゴンに関する基本情報を収集し、ジュゴン保護に関する研究を実施しました。
2019年3月、佛教大学社会学部を定年退職(同大学名誉教授)。 9月からインドネシア国立マタラム大学医学部客員教授として、ロンボク島でのマラリア撲滅のための社会貢献活動に尽力する予定です。

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