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【満田研究室ブログ】

佛教大学社会学部満田久義研究室通信

【ジュゴン生態調査ー食み跡調査と文献研究】

【ジュゴン生態調査ー食み跡調査と文献研究】

ジュゴンの生態を科学的に確認する方法としては、目視の他にもいろいろある。よく知られているのが、ジュゴンの独特の食行動(食み跡=ジュゴン・トレンチ)を観察する調査である。ジュゴンは特定の海草しか食べないし、その食み跡は特異な形状をしている。講習さえ受ければ、素人でも観察でき、大規模なジュゴン生態調査に参加することも可能である。ここでは、「北限のジュゴンを守る会」の市民参加型の生態調査を紹介しよう。

沖縄では、海草を「ジャングサ」とか「ザングサ」と呼びますが、「ジャン」「ザン」とはジュゴンのこと。すなわち、ジュゴンが食べる海草の意味。 ジャングサには、ウミヒルモ(ジュゴンが最も好む、1-2㎝ぐらいの海草。裸地に最初に侵入する先駆種で浅瀬に繁殖)とか、リュウキュウスガモ(沖縄で最もよくみられ、数センチから20cmの湾曲した細長い葉鞘がゆらゆらしている海草。浅瀬に地下茎をを這わし繁殖)、シオニラ=ボウバアマモ(葉は円柱状で、20㎝ぐらい。比較的推進の浅い場所に群落を形成している。沖縄の海ではよく見られる。)がある。

ジュゴンが食べる海草は、人間の開発の影響を受けやすいサンゴ礁や内湾の波穏やかな砂地の浅瀬に繁殖する。すなわち、ジュゴンの餌場は常に開発埋め立ての危機にさらされている。沖縄周辺では、海草の生息域=餌場には、泡瀬干潟埋め立て地や屋我地漁港埋立地、そして、辺野古米軍基地予定地などの埋め立て(予定)地域がある。沖縄のジュゴン保護は、開発や基地建設と関連する環境問題である。

 

ジュゴン食み跡調査2008

ジュゴン保護文献調査調査

ジュゴン保護資料集2000

ジュゴン捕獲環境省

ジュゴン捕獲環境省②

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  1. 2015/02/28(土) 12:52:39|
  2. ジュゴンを救う!活動、セレベスから沖縄

【私はジュゴンの背中を見た!】ージュゴンの科学的調査

【私はジュゴンの背中を見た!】ージュゴンの科学的調査

ジュゴンを見ることは、よほどの運がない限り難しい。確かに、オーストラリア東部モートン湾や西部のモンキーマイアにはジュゴン保護区があり、多数のジュゴンが生息し、保護されている(ツアーもある)。また、パプアニューギニアでは、子どものジュゴンが捕獲され、人間の手で飼育が試みられたことがある。
ジュゴンの哺乳

かって、バヌアツにもジュゴンが単独で生息していたので、私は2006年正月に探しにいった。しかし、「すでに死亡したようだ」と現地のダイバーに教えられた。その後、ジュゴンの棲む海を目指す旅をスタート。

私は2013年9月、インドネシアのパプア州ラジャアンパト周辺の海上で、2mぐらいのジュゴンの背中を見たことがある。ほんの一瞬だが、灰色っぽい黒い物体が海面に浮き出た。ダイブガイドが「ジュゴンだ!」と叫ぶ。このあたりにジュゴンが生息していると教えられるまで、未知との遭遇の正体はわからなかった。ジュゴンは2-3分で呼吸のために再浮上するので、必死に探したが、それっきりだった!

そこで2014年、インドネシアでジュゴンが確実に生息しているセレベス島北部のバンカ島に向かった。バンカ島のエコロッジには、混獲されたジュゴンの子どもを育てた小さなプールとお墓があった。また、我々が到着する1週間前には、ダイバーがジュゴンに遭遇、写真を撮影していた。そのバンカ島も中国企業による鉄鉱石開発によって、ジュゴンの生息が危機に瀕している。(このブログに”じゅごんを守る活動”の動画があるので、参照ください)
ジュゴン バンカ島セレベス島1

さて、つづく・・・・・・・・・

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  1. 2015/02/27(金) 12:16:32|
  2. ジュゴンを救う!活動、セレベスから沖縄
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プロフィール

佛教大学社会学部満田研究室

Author:佛教大学社会学部満田研究室
【本ブログの休止と新ブログ『マラリア通信(仮称)』のお知らせ】
満田研究室ブログは、2009年満田教授の海外研修の時、満田ゼミ生との情報交流のために開設された海外通信ブログ。インドネシアのマラリア制圧に関する情報からエコツアー、原発、感染症パンデミックなどのホットな話題をブログ形式でお送りしてきました。
満田教授は、2009年4月から半年間のドイツ・オスナブリュック大学日本研究所とイ ンドネシア国立マタラム大学医学部での海外研修から帰国。さらに10月から3月までの京都大学大学院経済学研究科での研究員生活を終え、2010年4月からは佛教大学社会学部公共政策学科教授に復職しました。
2011年からはマラリア制圧のために、セレベス、パプア、アロール島などでマラリア医療支援活動を継続。また、エクアドルのアマゾンジャングルにある世界で最も生物多様性が高いヤスニ国立公園の自然保護活動や、ベトナム政府および国連機関とのベトナム農村での持続可能な観光に関する共同研究も実施しました。
2013年12月からセレベス島北端のバンカ島で中国企業による鉄鉱石開発からジュゴンを守る国際NPO[ジュゴン環太平洋ネットワーク]の創設準備。沖縄辺野古沖のジュゴンに関する基本情報を収集し、ジュゴン保護に関する研究を実施しました。
2019年3月、佛教大学社会学部を定年退職(同大学名誉教授)。 9月からインドネシア国立マタラム大学医学部客員教授として、ロンボク島でのマラリア撲滅のための社会貢献活動に尽力する予定です。

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