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【満田研究室ブログ】

佛教大学社会学部満田久義研究室通信

【祝】沖縄やんばる国立公園指定。ユネスコ世界遺産へ

【祝】やんばる国立公園指定、ユネスコの世界遺産へ

環境省は27日、沖縄県北部のやんばる地域を国立公園とする方針を決め、意見公募を始めた。7月に「やんばる国立公園」の官報告示。やんばる国立公園は陸域1万3632ヘクタール、海域3670ヘクタールで、絶滅危惧種のヤンバルクイナが生息し、国内最大のマングローブ林など多様な生態系がある。ユネスコの世界自然遺産への登録を目指している。

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<琉球新報 社説> やんばる国立公園 貴重な生態系保全進めよう
2016年2月29日
 『環境省は沖縄本島北部の国頭、東、大宜味3村にまたがる「やんばる地域」の陸・海域の計1万7300ヘクタールを国立公園に指定する方針を決定した。指定されれば県内の国立公園は「西表石垣」「慶良間諸島」に続く3カ所目となる。指定によって、やんばるの貴重な生態系を将来に継承する足掛かりとなる。大いに歓迎したい。
 やんばる地域は政府が2018年の世界自然遺産登録を目指す「奄美・琉球」の対象に含まれており、国立公園化は遺産登録に向けた保護強化策の一環だ。ヤンバルクイナやノグチゲラなど多数の固有種が生息している。特定地域にだけ取り残された種の遺存固有種が分布し、独自の進化が進んでいる。
 国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに掲載されている国際的希少種の生息・生育地となっており、世界的に見ても生物多様性の保全上、極めて重要な地域だ。
 一方でやんばるの生態系は脅かされてきた。やんばるの森のごく一部にしか生息していない日本最大の甲虫で国天然記念物のヤンバルテナガコガネは違法な捕獲が横行していた。このため環境省や北部地域の自治体などで構成する密猟防止協議会がパトロールを実施して密猟を防いでいる。
 ヤンバルクイナは交通事故の犠牲になったり、野ネコや外来生物のマングースによって捕食されたりして個体数が減少傾向にあった。推定個体数は1985年度が1800羽だったが、2005年度には700羽前後まで激減した。
 しかし07~10年度までは千羽程度で推移し、11年度は1640羽まで回復している。これはマングースの防除事業など関係者の取り組みや地域ぐるみの保護活動など、回復のための努力の積み重ねが功を奏しているからだ。
 一方、米軍北部訓練場は指定区域に含まれていない。日米特別行動委員会最終報告で過半(約3987ヘクタール)の返還が決まっている。しかし東村などに垂直離着陸輸送機MV22オスプレイなどが飛来する六つのヘリ着陸帯の新設が条件だ。米軍ヘリの飛行は生態系に悪影響しか及ぼさない。無条件返還が筋だ。
 国立公園の特別保護地区内では全ての動植物の捕獲採取が自然公園法で禁止される。国立公園化で規制を強化し、そして多くの人がやんばるに目を向け、生態系保全につなげたい。

本島北部に広がる生命力あふれる森が、近く国立公園に指定される。「奄美・琉球」の世界自然遺産登録に向けても弾みとなる動きだ。私たちの身近な自然が、日本を代表し、世界に誇る「宝」として認められたことを喜びたい。 環境省が国立公園指定の方針を示しているのは、国頭、大宜味、東村にまたがる「やんばる地域」の陸域約1万3600ヘクタールと海域約3700ヘクタール。6月の中央環境審議会を経た上で、国内33カ所目の国立公園となる見通しだ。県内では西表石垣国立公園、慶良間諸島国立公園に次ぐものである。』
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<沖縄タイムズ 社説>  沖縄「やんばる」を国立公園に 世界遺産登録目指す
2016年2月29日
 『やんばる地域の魅力は何といっても、国内最大級の亜熱帯照葉樹林、そして世界でここにしか生息しないヤンバルクイナやノグチゲラなどの動植物、波の浸食によってできた石灰岩の崖やカルスト地形、マングローブ林など豊かな自然である。
 近年、エコツーリズムが観光客にも人気だが、県民も自然に親しみ、その力に癒やされるなど、さまざまな恩恵を受けてきた。国立公園では無秩序な開発や利用の増大から自然景観を守るため、特別保護地区、特別地域、普通地域などの保護区分を設けている。やんばるでは、特に法規制の厳しい特別保護地区や第1種特別地域が住民生活と近接するのが特徴だ。海と山に囲まれ、自然の恵みを受けて暮らしてきただけに、持続的な利用と保護のバランスをどう図っていくのか、課題は少なくない。
■    ■
 国立公園指定の動きに対し地元では、人が増え、車が増え、ごみが増えるのではないかと影響を心配する声が出ている。公園計画書案には、人数の制限やガイドの同行、マナーの徹底などルールの検討が触れられているが、具体策はこれからだ。 例えば北海道の知床国立公園では、野生生物に食べ物を与えない、動植物をとらない・持ち込まない、ごみは持ち帰る、ペットを外に連れて歩かない、車のスピードは控えめに-など利用にあたっての約束を設けている。県内ではヤンバルクイナの交通事故被害や、野猫による捕食が相次ぎ、対策の強化が叫ばれている。やんばるには住民が守り伝える行事や風習も多く、地域の生活や文化への配慮も必要となる。大切な自然を未来に引き継いでいくためにも「やんばるルール」の確立を求めたい。
■    ■
 今回、指定区域に米軍北部訓練場は含まれていない。環境省は「訓練場が返還されれば区域拡大も検討する」としているが、隣り合う基地に何の規制もかけずに生態系を守ることができるのだろうか。基地をめぐってはオスプレイ離着陸時の排ガスや下降気流、低周波音が動植物に与える影響が指摘されている。基地のない地域では自然を守ることが最優先されるのに、沖縄では基地の上に線を引くことができない。世界自然遺産登録に向けては、このいびつな公園の形にも向き合う必要がある。
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  1. 2016/02/29(月) 14:49:41|
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【文化庁が京都に?:緊張感を持って, お・こ・し・や・す!】

【文化庁が京都に?:緊張感を持って, お・こ・し・や・す!】

千年の都、京都に「文化庁」が移転するとの報道があった。遠路はるばるおみえになるのだから、心から歓迎します。

ただし、京文化の奥深さについて、”緊張感”をもって学んで来られるとよろしいかと思います。
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  1. 2016/02/27(土) 10:24:09|
  2. 素晴らしいお知らせ
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プロフィール

佛教大学社会学部満田研究室

Author:佛教大学社会学部満田研究室
【本ブログの休止と新ブログ『マラリア通信(仮称)』のお知らせ】
満田研究室ブログは、2009年満田教授の海外研修の時、満田ゼミ生との情報交流のために開設された海外通信ブログ。インドネシアのマラリア制圧に関する情報からエコツアー、原発、感染症パンデミックなどのホットな話題をブログ形式でお送りしてきました。
満田教授は、2009年4月から半年間のドイツ・オスナブリュック大学日本研究所とイ ンドネシア国立マタラム大学医学部での海外研修から帰国。さらに10月から3月までの京都大学大学院経済学研究科での研究員生活を終え、2010年4月からは佛教大学社会学部公共政策学科教授に復職しました。
2011年からはマラリア制圧のために、セレベス、パプア、アロール島などでマラリア医療支援活動を継続。また、エクアドルのアマゾンジャングルにある世界で最も生物多様性が高いヤスニ国立公園の自然保護活動や、ベトナム政府および国連機関とのベトナム農村での持続可能な観光に関する共同研究も実施しました。
2013年12月からセレベス島北端のバンカ島で中国企業による鉄鉱石開発からジュゴンを守る国際NPO[ジュゴン環太平洋ネットワーク]の創設準備。沖縄辺野古沖のジュゴンに関する基本情報を収集し、ジュゴン保護に関する研究を実施しました。
2019年3月、佛教大学社会学部を定年退職(同大学名誉教授)。 9月からインドネシア国立マタラム大学医学部客員教授として、ロンボク島でのマラリア撲滅のための社会貢献活動に尽力する予定です。

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