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【満田研究室ブログ】

佛教大学社会学部満田久義研究室通信

【2015年 最も印象に残った注目ニュース】

【2015年 最も印象に残った注目ニュース】

『ベルーガクジラとオルカ保護に関するニュース』

9月28日、アトランタ市にあるジョージア水族館が、ロシアから18頭のベルーガクジラ(シロイルカ)を購入しようとしていたが、裁判所の命令によって禁止されました(1972 Marine Mammal Protection Actによる)。また10月には、カリフォルニア沿岸委員会(California Coastal Commission)は、サンディエゴ市の「シーワールド」が、新たに野生のオルカ(シャチ)を捕獲し飼育することを禁止しました。

世界最大の水族館「シーワールド」にとって、オルカショーは最大の呼び物。また、ベルーガクジラも人気物です。2013年に発表されたドキュメンタリー映画『ブラックフィッシュ(Black Fish)』以来、このテーマパーク「シーワールド」への批判は高まっており、来場者は大幅に減少。サンディエゴのシーワールドは、オルカショーを2017年に中止すると、発表した。
シーワールドのベルーガイルカ
狭い水槽の背景にある氷山らしきものは、偽の作り物?!ひどすぎる。
一日中通年、何の変化もない狭小な水槽で回遊するオルカ。高等動物はノイローゼになる。
一日中通年、何の変化もない狭小な水槽で回遊するオルカ。高等動物はノイローゼになる(満田撮影。シーワールド。2015/3/14)。

12月30日、「シーワールド」は、同委員会の決定に対して、カリフォルニア高裁に異議を申立てました。「カリフォルニア沿岸委員会の本来の権限は、海岸線や海洋の自然環境が構築物の建設などで、破壊されたり、汚染されることを防止するためのものであって、“海洋生物の保護や海洋鯨類の購入に関する直接的な権限”は有しない」との立場からです。

私事になるが、今年3月シーワールドを訪問した。オルカやベルーガクジラが狭小なタンクに監禁され、音に過敏な彼らに対しオルカショーでは爆音をかき鳴らし、観客がかれらの棲家である水槽を叩いていた。“動物虐待”としか思えなかった。

その後、カリフォルニア半島にある野生のコククジラの生息地、ユネスコ世界遺産「サンイグナシオ・ラグーン」で、野生のコククジラとふれあい、目を合わせ、“しょっぱいキスをする”の貴重な経験を得た。水族館のショーは所詮”まがい物”に過ぎないと断言できる。

上記の海洋生物に関するニュースは、海洋における「自然の権利」「動物福祉」をめぐる環境論争の歴史的転換点を象徴している。

「金儲けのために“他の動物を見世物にすること”は、人間としての倫理に反する。他の生命に対する尊厳をもたない人間は、他者からレスペクトされることはない。」
san_ignacio_2015-コク鯨にキッス
サンイグナシオ・ラグーンのコククジラ。黄色い帽子が私。
強大なクジラが我々に接近。目があった瞬間、塩っぽいキッス!
強大なクジラが我々に接近。目があった瞬間、塩っぽいキッス!
何頭ものクジラが近づき、キッス!!
(満田撮影。2015/3/19)

大海原での未知との遭遇!本物は感動が違う。母親コククジラが子クジラを我々に近づける。そして、去っていく。

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  1. 2015/12/31(木) 22:19:02|
  2. 海洋哺乳類との共生への道

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プロフィール

佛教大学社会学部満田研究室

Author:佛教大学社会学部満田研究室
【本ブログの休止と新ブログ『マラリア通信(仮称)』のお知らせ】
満田研究室ブログは、2009年満田教授の海外研修の時、満田ゼミ生との情報交流のために開設された海外通信ブログ。インドネシアのマラリア制圧に関する情報からエコツアー、原発、感染症パンデミックなどのホットな話題をブログ形式でお送りしてきました。
満田教授は、2009年4月から半年間のドイツ・オスナブリュック大学日本研究所とイ ンドネシア国立マタラム大学医学部での海外研修から帰国。さらに10月から3月までの京都大学大学院経済学研究科での研究員生活を終え、2010年4月からは佛教大学社会学部公共政策学科教授に復職しました。
2011年からはマラリア制圧のために、セレベス、パプア、アロール島などでマラリア医療支援活動を継続。また、エクアドルのアマゾンジャングルにある世界で最も生物多様性が高いヤスニ国立公園の自然保護活動や、ベトナム政府および国連機関とのベトナム農村での持続可能な観光に関する共同研究も実施しました。
2013年12月からセレベス島北端のバンカ島で中国企業による鉄鉱石開発からジュゴンを守る国際NPO[ジュゴン環太平洋ネットワーク]の創設準備。沖縄辺野古沖のジュゴンに関する基本情報を収集し、ジュゴン保護に関する研究を実施しました。
2019年3月、佛教大学社会学部を定年退職(同大学名誉教授)。 9月からインドネシア国立マタラム大学医学部客員教授として、ロンボク島でのマラリア撲滅のための社会貢献活動に尽力する予定です。

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